中西裕人 写真展「死は、通り道」

中西裕人 写真展「死は、通り道」
中西 裕人
2021/07/22 ~ 2021/08/04
アイデムフォトギャラリー「シリウス」

原始キリスト教の教えを最も色濃く残すギリシャ正教。その総本山「聖山アトス」は、未だ全貌が明らかになっていない未開の地である。歴史は遠く中世の頃からギリシャ国内に存在し、宗教自治国として認められ、世界遺産に登録されているものの、女人禁制、正教徒以外は一日数十人しか入れない、今最もいけない国の一つに挙げられる。

そんな「聖山アトス」を20年近く通い続けた一人の日本人がいる。私の父、中西裕一である。元々は、哲学専攻の大学教員であったが、ギリシャへ研究で訪れる度に魅了され、現在のギリシャ人の95%が正教徒であるギリシャ正教にこそ根付いた教えや生き方があるのではないかと感じ、研究をシフトした。

ロシア正教の流れを汲む日本で洗礼を受け、実際に日本正教会(ニコライ堂)で現場を研究しながら、いつの間に司祭職にまでなり、現在は教員を定年退職し、司祭として日曜礼拝、冠婚葬祭などを執り行っている。

そんな父が、これまで20年に渡り、アトスを訪れ、正教最大の聖地アトスでの祈りを見、聞き、多くの修道士から教えを請うて、修道士たちと共に暮らし、人間関係を構築し、司祭になってからは、アトス内にある最古の修道院メギスティス・ラヴラで儀式を任されるほどになった。

写真展では、そんな父が単身、大きな荷物を背負い、険しい山々を歩き続けたのか、研究者として、司祭として、父として、一人の男として、何のために通い続けたのか…アトスへの憧れ、千年続く祈りの層と一体化していく姿を、息子である私の視点から写したものを発表できればと思います。

何度も、何度も通い続ける意味、このような時代だからこそ、正教を通して、祈りとは何なのか、生きるとは…死とは…それを考え続け、歩き続けた父の答えとは…知られざるアトスの風景や暮らし、そこに住まう修道士たちの写真も織り交ぜながら、展示し、共に考え合える時間を会場で共有できればと思います。

(出展枚数 カラー40点前後)

 

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