Concept Statement

壁景

ワタシは、まるで無限を感じさせるような水平に広がる風景、

特に、中欧・東欧の風景にこころ惹かれます。

それは、ワタシの原風景であるとも言えるような、故郷のような…風景。
その地にいつも帰りたいと思いに駆られ、ポーランドを繰り返し訪れました。

不可能であるという可能性。

コロナ禍の状況は、こうした思いさえも奪ってしまったのです。

それは、見えない壁であります。

ポーランドのユダヤ人収容所の壁を撮影した時に感じた、歴史という時空間を越えようとすること、
その壁そのものがワタシに語りかけてきます。

それは、解放された痕跡であるということを。

壁景

それが、この展覧会のコンセプトとなる言葉となりました。

反骨の意識の中で感じた「壁」という痕跡、そして「風景」という懐かしさを感じるイメージを視覚化すること。

その意識が永続していることに他なりません。　　　　　　　　　　

2021年　叶野千晶

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コロナ禍において、幾度か訪れたポーランドのユダヤ人収容所の壁と、平坦で穏やかな風景、

「壁　WALL」、「風景　SCAPE」を相対的に視覚化し、「壁景 WALL-SCAPE」というのコンセプトとして、展示を行う。

作品点数、20点以上。

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▼開催情報
叶野千晶 壁景　Chiaki KANO WALL-SCAPE
会期：2021年9月3日(金)～9月15日(水)
　　　12:00～19:00
　　　日曜休廊・最終日17:00まで
会場：GALERIE PARIS（www.galerieparis.net/index.html）
　　　〒231-0021　神奈川県横浜市中区日本大通14　旧三井物産ビル１階
詳細は、GALERIE PARISの掲載ページをご覧ください。