田川清美写真展「素顔の夏目雅子」

田川清美写真展「素顔の夏目雅子」
田川 清美
2021/09/01 ~ 2021/09/25
Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery

東京・馬喰町のアートギャラリーKKAG(Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery)では、2021年9月1日(水)から 9月25日(土)まで、田川清美写真展「素顔の夏目雅子」を開催します。
伝説の女優、夏目雅子。急性骨髄性白血病を患い、27歳の短い生涯を終えた。
9月11日、36回目の命日を迎える。
写真家 田川清美は、夏目雅子が女優デビューする前から、夭逝するまで撮影を続けてきた。
本展では、田川しか写真に収められなかった夏目雅子の「素顔」のポートレート、約25点を展示する。ぜひご高覧ください。

 


 

夏目雅子さんとの出逢い。
化粧品会社の夏のキャンペーン CM でチュニジアサハラ砂漠の撮影隊にカメラマン助手として参加したのが切っ掛けでした。
CM がテレビ放映されるまでは本名の小達雅子さんとのお付き合いでした。
夏の目玉として生まれたのが夏目雅子である。
放映されるずっと後の話である。

羽田空港からパリに向かった。
小達雅子さんのお母様が、「この子にはあまり水を飲ませないでくださいね」という言葉が鮮明に記憶として残っている。
腎臓系の持病を抱えていたようだった。

パリに着くと既に先発隊が居た。
ホテルに着くや否や緊急会議を開くと集められた。会議の内容はフランスの俳優ジャンポール・ベルモンドの出演交渉が破談になったというものでした。予定した CM の絵コンテを変更せざるを得ない深刻な会議であった。

ジャンポール・ベルモンドの脇役だった小達雅子さんを主役にした絵コンテに作り替えなければならなかった。

小達雅子さんは、理解を求められ絵コンテは変更された。「小達雅子の運命」が変わった瞬間だったかも知れない。

翌日、先発隊はサハラ砂漠の下見と撮影準備のためチュニジアに向かった。先発隊にとって一番必要なカメラマン助手である私は空港に向かう車に乗り遅れた。真っ青な気分であったが小達雅子さんやヘアメイクさん、スタイリストさんたちと 3 日間をパリで楽しんだ。

後に女優になる夏目雅子さんと親しくなる切っ掛けはパリの3日間だったのです。

後発隊として私たちはチュニジアに着いた。
先発隊はサハラ砂漠の撮影場所を探し回ってヘトヘトの状態で迎えてくれたが、私に対しては厳しく叱責された。正に針のむしろ状態であった。

帰国後、六本木で再会した。
チュニジアのゼルバ島やサハラ砂漠の楽しい思い出を語り合った。写真事務所や暗室も案内した。

夕食を共にした。雅子ちゃんが人に見えないようにテーブルの下から1万円札を私に渡した。
助手である私の懐具合を気遣っての行動であった。未だ19歳の雅子ちゃんが何ということか男を立てたのである。

少しは感じて頂けるだろうか?
女優とカメラマンの距離感ではないことを。

本展で、素顔の夏目雅子さんを垣間見ていただければ幸いです。

田川 清美


 

田川清美写真展「素顔の夏目雅子」
会期:2021年9月1日(水)– 9月25日(土)
   15:00–20:00(水・木・金・土)
会場:KKAG(Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery)
※入場料 500円(税込)
※最終日9月25日は18:00閉館