大西みつぐ写真展「あの頃の旅情」

大西みつぐ写真展「あの頃の旅情」
大西 みつぐ
2021/11/03 ~ 2021/11/20
Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery

カメラを構えてそこにいること自体が心地よかった。未知の旅先なのに懐かしくもあり、
切なくもあり、つかの間の旅人になりきった。1980年代の幻。ちっぽけな感傷。

 

東京・馬喰町のアートギャラリーKKAG(Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery)では、2021年11月3日(水・祝)から11月20日(土)まで、大西みつぐ写真展「あの頃の旅情」を開催いたします。
KKAG では2年ぶりとなる大西みつぐによる写真展。大西は、これまで東京の下町を撮影したカラーのスナップ写真を多く発表してきたが、今回の展示では、80年代に主に中判カメラで撮影した旅先でのモノクロ写真を中心に展示する。当時の貴重なヴィンテージ・プリントの他、カラー作品も含めた約25点を展示する。

 


 

東京を、あるいは下町をずっと撮ってきたように思われている私だが、若い頃にはちょっとした冒険心のまま地方を旅し、風景や風物に心を十分和ませてもらいながらのんびりとシャッタ ーを押している。70年代末は素朴な祭りを中心に、80年代に入ってからは写真学校の助手の仕事も兼ねて「須田ゼミ」での旅に同行している。そして木村伊兵衛写真賞の対象となった「遠い夏」のシリーズでは妻の郷里や家族旅行の折に35ミリカラーの一方で気まぐれに中判カメラも使っている。
それらの写真を今見ると、あまりにも大らかで、写真の悩みも野望も経済的な不安も忘れている自分に出会う。あの怒涛の70年を過ぎ、時代そのものの一見した無風状態に身を置いている安堵感があったのかもしれない。
たった今のコロナ禍。旅にも思うように出られない状況を考えれば、それはそれで幸せな写真生活だったかもしれない。そんなちっぽけな旅先の感傷を取り戻すべく、80年代の古い写真を今一度並べてみたい。

– 大西みつぐ

 


 

大西みつぐ写真展「あの頃の旅情」
会期:2021年11月3日(水・祝)– 11月20日(土)
   15:00–21:00(水・木・金・土)※最終日は18:00閉館
会場:KKAG(Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery)