Emotional Technologies 〜情報が情念に近づく未来〜

Emotional Technologies 〜情報が情念に近づく未来〜
慶應義塾大学メディアデザイン研究科PLAYプロジェクト2021作品展
2021/12/20 ~ 2021/12/26
Place M

新型コロナによって物理的な距離を隔てられた私達をつなぎとめてくれたのは、様々な電子情報でした。感情がビットとなってネットワーク上を飛び交い、時には問題をはらみながらも、それが人々の心をつなぎ止める重要なラインとなったのは疑いようのない事実です。けれど今の技術は感情を伝えるという側面において未成熟なものです。そう遠くない未来、電子情報はもっと私達の感情に近づき、情念やより曖昧な心の動きを効果的に、けれど繊細に伝達できる日が来るかもしれません。今回の展示でご紹介するのは、そのような未来を見据えた3つの作品です。

 
ムセンセン(Qianqian Mu)による「Imageflowing – もし生命が流れる曲線なら」は次世代の写真表現を目指した作品です。一見すると何気なく撮影されたように見える5枚の海の写真ですが、空と海の境界が絶妙に混じり合う瞬間を目撃した彼女の繊細な感情の変化を、その時の彼女の呼吸、心拍と温度を通して鑑賞者も追体験することができます。Imageflowingという彼女の研究によって生み出された新しい写真撮影のシステムは、写真というメディアに撮影時に記録された身体情報を付加することによって鑑賞者の様々な想像力を喚起し、撮影者と鑑賞者の感情的なつながりを強化します。それはまるで、静止した画面の中の空と海の境界が意識の中で次第に交差して溶け合っていくのと時を同じくして、写真家と鑑賞者という二人の生命の曲線を交差させるような体験を生み出します。
このプロジェクトは慶應義塾大学メディアデザイン研究科Geist X Moonshotの支援を受けたプロジェクトです。

 
オウジョゴウ(Shuhao Wang)による「Advanced Warfare」はリモート環境を前提とした触覚伝達型のボードゲームで、プレイヤーはネットワーク越しの対戦相手とのゲームを通じて物理的な身体感覚を共有することができます。2つの離れたゲームボード上の駒の動きや光が同期し、画面だけでは伝わらなかったプレイヤーの心のゆらぎが感じられることで、生き生きとした臨場感を生み出します。

 
キンコウタツ(Hongda Jin)による「Wear Eiyou – Nutrition Tracking Accessory」は腕に身につけるアクセサリー型の摂取栄養表示デバイスです。自身の摂取した栄養状態という身体情報を人に見せるファッションとして身につけることで、新しいコミュニケーションを生み出します。

 
本展示は慶應義塾大学メディアデザイン研究科PLAYプロジェクトの研究プロトタイプのインタラクティブ展示となります。参加者はプロトタイプを実際に手で触れたり、身につけたりすることで体験できます。

※お手数ですが、新型コロナ対策に伴い、ご来場の前に、鑑賞にあたってのいくつかの注意点や、状況によって変動可能性のある詳細なスケージュールなどをご確認いただくため、以下のウェブサイトをご確認ください。

展覧会ウェブサイト:https://play2021exhibition.studio.site/