立木義浩 写真展『Ko・So・A・Do ここ・そこ・あそこ・どこ 一瞥の足跡』

立木 義浩
2022/08/16 ~ 2022/08/28
Jam Photo Gallery
作家コメント
「旅先で撮りそこねた写真は、網膜が記憶している。ときにそれを思い出させる悪魔の囁きが聞こえる。あのときモノにしていれば……と。いやな奴だ。
そしてまた、いつまでたっても個人的に気になる写真がある。 撮影の瞬間の、その場の状況も目に浮かぶ。撮って選んだものは、撮れなかった、あるいは、撮ったけれど選ばれなかったものの氷山の一角にすぎない。写真を選ぶ作法、フォト・リテラシーは、身体的で直感を必要とする。 才知やウィットは、写真の中にこそほしい。写真は、自己表現ではなく、宇宙的世界の豊かさを表す。
あちこちの外国で、どんなに無我夢中で写真の日々を送ったところで、すべて断片に過ぎないのは、群盲象を撫でるに似て、全貌を見渡せない証しなのだ。写真は大きな世界の一部として撮られるからこそ、断片の凄さが際立つ。自分の視野の限界を世界の限界だと決めつけないことも大事だが、それは、かんたんなようでいて、むずかしい。
今回の展示プリントは、デジタルネガをつくり密着銀塩プリントしたものと、スキャンデータからデジタル・プリントした 2 種類を、ご覧いただく。」
▼写真展概要
立木義浩 写真展
『Ko・So・A・Do ここ・そこ・あそこ・どこ 一瞥の足跡』
会 期:2022年8月16日(火) ~ 2022年8月28日(日)
開廊時間:12:00-19:00(日曜17:00迄)
会 場:Jam Photo Gallery(www.jamphotogallery.com)
※同時開催
立木義浩写真展『Ko・So・A・Do』
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