前々作の最高の瞬間をテーマにした『MOMENT』と、前作の四季でまとめた『栞』の展示を経験し、自然の中に身を置き、自ずと被写体のデザインやカタチを探りながら描いていたのだと気づかされました。それまで自分では意識していなかったのですが、きっと師の「真っ直ぐな木よりも曲がった木を」という教えからくるのかもしれません。

　自然はまさに偉大な芸術家であり、常に自然が織りなす造形美には驚かされます。気象条件によって生じる神々しい光の導き、厳しい自然の中で生きた証が刻まれた樹木、冬の氷点下の中で創り出された氷の造形美、霜を纏った植物、悠久の時を経て創り出された曲線美や造形美など・・・

　今回は、自然と対峙する中で、このような自然が織りなす『FORME（フォルム）』を私なりの感性で表現した作品を展示します。この『FORME（フォルム）』から自然の摂理を少しでも感じていただけたら幸いです。

展示作品数　　40点予定

喜多 規子 写真展「FORME（フォルム）」
会　期：2022年9月15日（木） ～ 9月26日（月）
　　　　10:00 〜 18:00（最終日15:00まで）
会　場：OM SYSTEM GALLERY（旧 オリンパスギャラリー東京）
休館日：9月20日（火）・21日（水）

※イベント開催予定あり。
詳細は、公式サイトの掲載ページをご覧ください。