西村陽一郎写真展「面影」

西村陽一郎写真展「面影」
西村 陽一郎
2022/09/20 ~ 2022/10/02
Roonee247 Fine Arts

西村陽一郎は1967年生まれ。植物、昆虫、身体、そして泡や水などをモチーフにした写真作品を数多く制作してきました。とりわけ、フォトグラムと呼ばれるカメラを用いずに、物体の影を直接感光材料に焼き付けて画像を得る手法を使った作品でよく知られています。

西村の作品は常に技巧手法はシンプルで、基本的な写真技術を使っているのですが、誰もが驚く独創的な発想と、極めて鋭敏な感覚によって、馴染みある題材を深遠な宇宙を思わせる世界観に転化させた作品の数々に、多くの人々が虜になってきました。

本作は、2015年に当ギャラリーで発表した「見る影がある」という作品と同じ時期に撮影したフィルムからスタートしています。その中には、当時発表したものと同一カットも含まれています。今展では、焼き付けのレシピを変え、現像や色調をコントロールするケミカルを変え、多重合成や現像時の薬品ムラまでも、画風として受け入れるなど、大幅にアレンジを変えて、再構築した作品になります。

それは、旧作品をアレンジを変えて蘇らせる、というものではなく、全く新しい作品として、前作とは別のゴールを目指したプロジェクトと呼ぶ方が適切かと思います。

タイトルの「面影」とは、オリジナルの原版の印象をどこかに留めているからでもあり、写真家西村陽一郎の表現のルーツである何人かのレジェンドフォトグラファー達のエッセンスを帯びている画面構成のことでもあります。

全て、1点制作、再プリント不可のユニークプリント。

約30点を展示販売します。

 


 

西村陽一郎写真展「面影」
会期:2022年9月20日(火)〜 10月2日(日)
   12:00-19:00(最終日16:00まで)
   月曜日定休
会場:Roonee 247 fine arts Room 1+2
詳細は、公式サイトの掲載ページをご覧ください。