高橋 智史 写真展「男鹿-受け継がれしものたちー」

高橋 智史 写真展「男鹿-受け継がれしものたちー」
高橋 智史
2022/10/27 ~ 2022/11/07
OM SYSTEM GALLERY

 秋田県男鹿半島。日本海に突き出した姿は、海に浮かぶ島のように見える。荒々しい奇岩群と美しい渚が連なる海岸線は、悠久の時が生み出した独特の景観を有する。そして、修験者の霊場として信仰を集めてきた「男鹿三山」と、火山活動を繰り返して形成された風光明媚な「寒風山」が、半島を見守るように鎮座する。その地には、継承された独自の伝統文化が息づいている。

 冬の始まり。秋田の海に冬季雷が轟き、海が大きく時化る12月頃。「ハタハタ」が、深海から大群を成して産卵のために沿岸に押し寄せる。長く厳しい秋田の冬に恩恵をもたらすことから、ありがたい魚として貴ばれてきた。特に男鹿は、ハタハタの一大漁場として古くから名を馳せた。その姿を見た人々は、雷神が遣わす「神の魚」として「鰰」、または「鱩」や「雷魚」と綴り、特別な思いを文字に込めた。わずか一か月ほどの、限られた期間に行われる「季節ハタハタ漁」。神の魚を求め、荒れる海に挑む命がけの漁が、繰り返される。

 男鹿半島全域で行われてきた伝統行事「男鹿のナマハゲ」。悪事を戒め、無病息災と五穀豊穣をもたらす「来訪神」は、大晦日の晩に山からやって来る。国指定重要無形民俗文化財であり、ユネスコの無形文化遺産にも制定されている、秋田の民間伝承を象徴する存在だ。最も古い記録は、江戸期の1811年。紀行家「菅江真澄」の旅行記に記されている。ナマハゲの起源はどこにあるのか。それは今もはっきりと分からない。

 男鹿の風土を色濃く反映した「季節ハタハタ漁」と「男鹿のナマハゲ」。本展では、二つの物語を中心に、半島で受け継がれてきた人間の営みを描く。

(作品点数カラー35点予定)

 


 

高橋 智史 写真展「男鹿-受け継がれしものたちー」
会 期:2022年10月27日(木)~11月7日(月)
    10:00 〜 18:00(最終日15:00まで)
会 場:OM SYSTEM GALLERY(旧 オリンパスギャラリー東京)
休館日:11月1日(火)・2日(水)

※「作品解説」が開催されます。
詳細は、公式サイトの掲載ページをご覧ください。