昨年2021年にアルル国際写真祭ダミーブック賞を受賞し、今年2022年にフランス・マルセイユの出版社であるCHOSE COMMUNEより刊行された写真集の発売を記念して展示を開催致します。

「底翳（そこひ）」とは、底にある翳、眼球内に潜む翳、つまり何らかの眼内部の異常により視覚障害をきたす目の疾患の俗称として古くから使われてきた言葉。16年前から進行性の緑内障/青底翳と共に生きてきた父親の視野は徐々に窄まり、差し込んでくる光を離すまい、失うまい、と時には抗いながらも、自分の新しい見え方を静かに淡々と受け入れている。父親の過去の写真、現在の姿、彼自身がぼやけた輪郭や音を頼りに捉える世界、それらを視覚的に再構築し、晴眼者である作家自身が決して見ることはできない、父が見る世界を本作で表現している。

協力：twelvebooks

▼開催情報
鈴木萌写真展「SOKOHI 底翳」
会　期：2022年11月17日(木) – 2022年12月4日(月)
　　　　12:00~19:00
会　場：book obscura（東京都）
定休日：火曜日・水曜日
※緊急事態宣言や新型コロナウイルス感染拡大防止のため、展示期間などが変更になる恐れがございます。
　その際は当ページ並びに当店の各種SNSにてお知らせさせて頂きます。

■書籍概要
『SOKOHI』
写真：鈴木萌
出版社：CHOSE COMMUNE
刊行年：2022年
サイズ： 18.2×25.7cm
ページ：150pp
言語：英語、日本語、フランス語状態：新刊、ソフトカバー、リング装定価：6,050円（税込）

 
■フェア
展示に合わせて店内の平台では、twelvebooksさんとコラボレーションという形で新刊と古書をおり混ぜながら、女性写真家の写真集を並べて販売致します。世界各国で活躍する女性写真家たちの様々な個性豊かな表現を是非ご体感下さい。

 
詳細は、公式サイトの掲載ページをご覧ください。