姜美善写真展「事実の選択」

姜美善写真展「事実の選択」
姜 美善
2022/11/18 ~ 2022/11/29
gallery 176

展示概要
TOTEM POLE PHOTO GALLERY × gallery 176交流展企画第六弾 姜美善(カン・ミソン)写真展「事実の選択」を開催します。

姜美善(カン・ミソン)さんは韓国出身。来日し東京ビジュアルアーツ卒業後、現在 TOTEM POLE PHOTO Gallery のメンバーとして活動されています。
今回の写真展「事実の選択」は、美善さんが日本各地の空襲跡を巡り、その今を丁寧に撮影されたシリーズの中から大阪を撮影したものを中心に展示します。太平洋戦争末期、日本各地でアメリカ軍による空襲が頻発し、多くの人々が犠牲となり、広島と長崎においては原子爆弾投下という更なる悲劇を経て日本が敗戦を迎えた事を、来日するまで広島と長崎の惨劇以外知らなかった美善さん。空襲の事実を知った美善さんはカメラを持ち各地の空襲のあった場所を訪ね撮影することを始めます。空襲のあった現場に立ち、時にそこで出会った人達と交流をしながら撮影された精緻な写真群は、徹底した客観的視座から「過去の出来事」をただトレースでしただけではないリアルな「事実」を映し出しているように感じられます。空襲は既に過去のものとなり風化され日常で顧みることも薄れた私達に、美善さんの写真は何を伝えるのか?
日韓(韓日)の近現代史において、決して友好かつ幸福ではなかった両国の歴史と関係。現在も両国間には数々の問題が横たわり緊張した関係が続いている中で、互いを知ることの重要性を美善さんの写真から考えさせられたような気がします。主張を声高に言うのではなく、客観的かつ冷静な視座で「事実の選択」を撮り続ける美善さんの写真は、その事を観る人へ静かに問いかけているのではないでしょうか。
是非ご高覧ください。

gallery 176 早川知芳

作品説明
いくつかの学校があり、学生も多いこの街にある長閑な公園。
あの時、この街で生きていた人々が戦時中、自らの国で、いつ飛んでくるかわからない空襲の下で生きながらに苦しみながら、それすらも気づかないまま消えて共に暮らしていた隣人たちと共に、一握りの灰となってしばらく眠っていた。
消えていった住処、消えていった街人たちについては公園の一角の慰霊碑に書かれ確かにここにあったことを伝えている。
過ぎ去った時間を記憶すること、その場所の記憶を保つことは今を生きる人々には無意味かもしれない。 しかし、その記憶を、その歴史を知ってしまえばもう無意味なことにはならない

姜美善

 
展示構成
カラーピグメントプリント 16×20 inch 点数未定

 


 

TOTEM POLE PHOTO GALLERY × gallery 176 交流展
姜美善写真展「事実の選択」

会 期:2022年11月18日(金)〜11月29日(火)
    13:00〜19:00
休廊日:11月23日(水・祝)、24日(木)
会 場:gallery 176(ギャラリー イナロク)
企 画:gallery 176 早川知芳

会期中の作家在廊予定等、詳細は公式サイトの掲載ページをご覧ください。