小池貴之 個展「浜さ」

小池貴之 個展「浜さ」
小池 貴之
2022/12/01 ~ 2022/12/11
galleryMain

展示概要
2022年2月にペーパープール(東京)、10月にルーニィ247ファインアーツ(東京)で開催し好評を博した、個展「浜さ」の巡回展を、京都ギャラリーメインで開催します。
本展では、作者が津軽海峡に面する故郷の浜を大中型カメラ(8×10暗箱、6×6カメラ)を用いて撮影し、”鶏卵紙” と呼ばれる19後半〜20世紀前半まで用いられていた古典印画技法を用いた写真作品を展示します。
現地で汲んだ海水から精製した塩を鶏卵紙の感材として用いることにより、その場の風景を写した単純な光画ではなく、記憶や浜そのものの要素を内包するモノとして写真を表現しています。
*作品点数は25点を予定、展示作品、及び写真集の販売を行います。

 


 
ステートメント
「浜さ行ってくる。」
そう言って、子供の頃の私はいつも家から徒歩1分の海岸へ通っていた。
波や風のざわめき、飛び交うかもめ、海と川の匂い、身体にまとわりつく潮が好きだった。
数十年経ちその浜に降り立つと、かつての風景は一変していた。
しかし目を瞑ってみると、昔のあの感触は確かに今もそこにあることがわかった。
きっと、私が感じたこの浜の要素は、100年前も縄文の時代にも存在していたのだと思う。
浜の情景は、海に溶け込んでいる。
私は故郷の海水から塩を作り、その塩を手製の感光紙(鶏卵紙)に混ぜ込み、浜の記憶を留めた。
私が感じた浜、そのものがここにある。

 


 

小池貴之 個展「浜さ」
会期:2022年12月1日(木)〜12月11日(日)
   13:00-19:00(最終日18時まで)
   月火休廊
会場:galleryMain
詳細は、公式サイトの掲載ページをご覧ください。