山崎弘義写真展『路上の匂い』

山崎 弘義
2023/02/02 ~ 2023/02/19
ギャラリー ヨクト
<写真展内容>
「路上の匂い」は1990年9月にミノルタフォトスペース新宿で開催した写真展のタイトルである。撮影期間としては1987年から1990年頃が中心。天皇崩御(1989年1月7日)という歴史の転換点を含み、またバブル景気の危うさを感じながら乗らなきゃ損々という空気が充満していた時期でもある。なにか街の中がざわついていた印象を持っている。
今回の写真展はミノルタフォトスペース新宿で展示したものとは大きく異なっている。当時はベタ焼きをすべて取っていなかったのだ。カラー写真は自宅での自家現像ができなかった事情もあり、ライトボックスでフィルム(ネガ&ポジ)を見て好みの写真をプリントしてもらっていた。コロナ第一波で外出自粛が叫ばれていた2020年4月から、すべてのフィルムのベタ焼きをスキャニングして作成した。約420本あったので大変な作業になった。そして改めてセレクトを行い、写真集を出版する作業を行った。
先に出版した「CROSSROAD」が1990年から1996年頃の撮影なので、東京をほぼ10年撮影していたことになる。ストリートスナップはジグソーパズルの1ピースを収集する行為に近い。たくさん集めたところで大きなイメージができあがる保証はない。30年という時間を経てジクソーパズルを組み立てる作業を行っているのかもしれない。その中から東京の断片が何か見えてくれることを願う。
■写真集『路上の匂い』※会場にて特別販売
B5版・オールカラー104ページ 写真点数:72点
発行:蒼穹舎(〒160-0022 新宿区 新宿 1-3-5新進ビル3F)
定価:本体 ¥4,000+税
山崎弘義写真展『路上の匂い』
会期:2023年2月2日(木)〜2月19日(日)
※月・火曜日休み
13:00〜19:00、入場無料
会場:ギャラリーヨクト http://yocto102.starfree.jp/
Tel:03-6380-1666
住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷4-10 ユニヴェールビル102
東京メトロ丸の内線「四谷三丁目」駅 2番出口から徒歩5分