展覧会「写真は変成する3 INTERPLAY on POST / PHOTOGRAPHY」

京都芸術大学/大学院(写真・映像)+東京工芸大学 共同選抜展
2023/02/20 ~ 2023/03/04
Exhibition Archives
[展示会概要]
京都芸術大学内のギャルリ・オーブにて、2月20日(月)から3月5日(日)まで展覧会「写真は変成する3 INTERPLAY on POST/PHOTOGRAPHY」を開催致します。
今年で第3回目となるこの展覧会は京都芸術大学、そして東京工芸大学の二校からそれぞれ写真、映像等を主とする学生、卒業生アーティストから選抜された計15人からなるグループ展となっています。
現代において写真という領域を拡張しようとする、或いは自然と拡張せしめる価値観の中で生活を送るアーティストによる、メディアの横断を確信的に行う作品が並びます。
[ステイトメント]
ヴィレム・フルッサーの予言どおり現代において写真は最も「クリティカル」な分野になった。クリティカルの二面性「批評的」と同時に「臨界的」の2つの意味においてである。
今回のキュレーションのテーマ「インタープレイ」は、その現代写真が企てる臨界を突破して、新たなものと交わり、例えそれが「出来損ない」と言われようが、憤然と異領域に突入しようとする企て、トライアルである。
写真は狭い意味では表象の良し悪し、指示のアートであるが、我々はそれで良しとはしない。なぜなら、現代写真アートは、今やクリティカルな「装置」と化しており、古い「内外」「自他」「自己同一性」を撹乱する力を持つからだ。本展は、流動性の只中にある「写真の変成体」という、実にスリリングでフロントラインのショーケースなのである。
後藤繁雄
[キュレーター]
後藤繁雄 Goto Shigeo
大阪府生まれ。編集者、クリエイティブディレクター、アートプロデューサー、京都芸術大学教授。「独特編集」をモットーに、写真集、アートブックを数多く制作。坂本龍一、荒木経惟、篠山紀信、蜷川実花、名和晃平らの本や展覧会を手がける。主宰するG/P+abpは、横田大輔や小林健太ら、優れた若手写真家たちを世界に輩出し、国際的評価も高い。近年の著書に『アート戦略2/アートの秘密を説きあかす』『現代写真アート原論』『超写真論:篠山紀信写真力の秘密』など。
多和田有希 Tawada Yuki
美術家、京都芸術大学准教授。自ら撮影した写真を消す(削る、燃やすなど)という行為を通し、都市や群衆の集合的無意識や個の意識変容をイメージとして湧出させる。近年の主な展覧会に「見るは触れる日本の新進作家 vol.19」(2022年・東京都写真美術館)、「第12回恵比寿映像祭 時間を想像する」(2020年・東京都写真美術館)、「写真都市展—ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たちー」(2018年・21_21 DESIGN SIGHT)など。主な作品収蔵先として東京都写真美術館、スミソニアン博物館フーリアギャラリーなど。
( WEB https://www.yukitawada.com/)
髙橋耕平 Takahashi Kohei
アーティスト、京都芸術大学准教授。ドキュメンタリー形式の映像に自らの声や身体を介入させた作品、パフォーマンスの記録やアーカイブ資料を使用した作品を発表する。近年の主な展覧会に「コレクションとの対話:6つの部屋」(京都市京セラ美術館、京都、2021)、「文化庁メディア芸術祭京都 Ghost(ゴースト)」(ロームシアター京都、2018)、「切断してみる。- 二人の耕平」(豊田市美術館、愛知、2017)、個展「髙橋耕平~街の仮縫い、個と歩み」(兵庫県立美術館、2016)、「ほんとの うえの ツクリゴト」(岡崎市旧本多忠次邸、愛知、2015)、個展「史と詩と私と」(京都芸術センター、2014)、
(WEB https://www.takahashi-kohei.jp/)
川島崇志 Kawashima Takashi
写真家。東京工芸大学芸術学部写真学科助教。自然現象や土地の記憶から始まる「不在の物語」を主たる制作テーマとしている。自身が撮影した写真映像素材やファウンドイメージ・オブジェクト、自動演算による画像合成、立体作品、テクストなど多様なメディアを交え、インスタレーションを構築する。近年の主な展覧会には「VOCA展 2022」(上野の森美術館、東京、2022)、「あざみ野フォトアニュアル | とどまってみえるもの」(横浜市民ギャラリーあざみ野、神奈川、2020)、「文化庁メディア芸術祭京都 Ghost」(ロームシアター京都、京都、2018)などがある。2019年にFoam Museum(アムステルダム、オランダ)主催の「Foam Talent」に選出されるなど、受賞歴多数。
(WEB http://www.kawashimatakashi.com/)
[出展者]
大澤一太 Osawa Itsuhiro
大橋真日菜 Ohashi Mahina
大矢彩加 Ohya Ayaka
金田剛 Kaneda Tsuyoshi
菊池詩織 Kikuchi Shiori
小林菜奈子 Kobayashi Nanako
シン・ウシン(瀋 宇昕) Shen Yuxin
高尾岳央 TAKAO Takehiro
高橋順平 Takahashi Junpei
道場美秋 Doba Minori
中川桃子 Nakagawa Momoco
成瀬凜 Naruse Rin
原田一樹 Harada Kazuki
宮本十同 Miyamoto Judo
森凌我 Mori Ryoga
展覧会「写真は変成する3 INTERPLAY on POST/PHOTOGRAPHY」
会期 :2023年2月20日(月) ~ 3月4日(土)
時間 :10:00 ~ 18:00
休廊日 :会期中無休
会場 :京都芸術大学瓜生山キャンパス ギャルリ・オーブ
住所 :〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116 京都芸術大学 人間館1階
アクセス :市バス3、5、204系統「上終町京都造形芸大前」下車すぐ
叡山電鉄叡山線「茶山駅」より徒歩10分
※駐車場・駐輪場はございませんので、公共の交通機関をご利用ください。
問い合わせ先:代表番号 075-791-9122 (京都芸術大学大学院準備室)
e-mail daigakuin@kua.kyoto-art.ac.jp
[展覧会ウェブサイト]
website : https://postphotography.wixsite.com/2023
instagram : https://www.instagram.com/postphotography3/