名越啓介 写真展「Familia 0565」

名越 啓介
2023/04/12 ~ 2023/04/29
Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery
東京・馬喰町のアートギャラリーKKAG(Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery)では、2023年4月12日(水)から4月29日(土・祝)まで、名越啓介写真展「Familia 0565」を開催します。
南米出身者が多く住む「保見団地」は愛知県豊田市に存在する。写真家の名越啓介が実際にここに住みながら撮影した作品群は、2016年に写真集『Familia 保見団地』にまとめられ、名越はいまも現地で撮り続けている。2023年劇場公開された役所広司主演映画『ファミリア』は、この写真集がモチーフとなった。
名越はドキュメンタリー写真家として、世界各地のマイノリティーな人々と寝食を共にする独特な撮影スタイルで被写体の素顔を引き出してきた。KKAGでは2年ぶりとなる本展では、最新の未発表作品も含め、約35点を展示する。ぜひご高覧ください。
2014年の初夏、保見団地に住む事を決めた。
2013年の大晦日の夜に初めて団地を訪れ、ポルトガル語を話す多国籍な顔つきの14.15歳の少年達を撮影した時に、懐かしさを感じた事を憶えている。
あれから8年の月日が流れた。
2018年に写真集の完成を境に団地から離れたがその後も団地に足を運んだ。
2021年に団地に訪れた際に団地の仲間と再会した。
結婚した人、ラッパーになった人。子供を産んだ人。
ブラジルに帰った人、行方不明になった人。
新しく団地に来た人。
久しぶりの再会に団地から離れた自分に対して、何もなかった様に彼等は明るく受け入れてくれた。
日本とブラジル、どちらにも帰属できなくとも保見で育った仲間達は
みんなこの団地が 家 である。
自分もまた団地という大きな家族の一員である事に今も変わりはない。
今現在約4000人の南米系の移民がこの保見団地に暮らしている。
名越 啓介
名越啓介 写真展「Familia 0565」
会期:2023年4月12日(水)〜4月29日(土・祝)
15:00–21:00(最終日は18:00閉館)
※日、月、火は休廊
会場:KKAG(Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery)
入場無料