遠藤 励 作品展「MIAGGOORTOQ」(ミアゴート)

遠藤 励 作品展「MIAGGOORTOQ」(ミアゴート)
遠藤 励
2023/10/27 ~ 2023/11/05
Exhibition Archives

本作品展は写真家 遠藤 励が2017年より継続しているプロジェクトからの企画展です。

プロジェクトの骨子は、北極先住民の現在を写真に記録することです。
しかし、それは単に北極や先住民族の姿をアーカイブとして残すだけではなく、被写体である現地住民との信頼関係や、現地での彼らとの生活経験を通して、その深層心理に触れ、理解し、それらを作品化することで明らかにしていきます。
これまでに遠藤 励はグリーンランドとシベリアの北極圏を訪れ、先住民との交流を重ねています。

 
■作品ステートメント
地球の自然、そして天文学的な宇宙のサイクルと直結した「狩猟採集」による暮らし。それは人類誕生から我々が歩んできたであろうルーツの姿である。極北先住民に導かれた現代の狩猟生活の体験から、私は獲物から流れる生々しい血を次第に美しいと感じ始めた。それが本能的なものなのか、彼らの文化への理解からくるものなのかを自問した私は、自分の生活が血を見ない「仕組み」の中で生きていることに気がついていった。本作は原始的な「生物本能」と生活の環境から形成される「概念」との考察である。なお、MIAGGOORTOQ」とは現地の言葉で犬の遠吠えを意味する。

 


 

遠藤 励 作品展「MIAGGOORTOQ」(ミアゴート)
~人類ルーツをひもとく北極先住民のいま~

会期:2023年10月27日(金)〜11月5日(日)
   12:00 – 19:00

会場:AL Gallery(https://al-tokyo.jp/news/miaggoortoq/
   渋谷区恵比寿南3-7-17

展示内容:これまでのグリーンランドでの活動から、
     本企画展のために厳選されたプリント作品12-15点、
     インスタレーション「大島育雄の記憶」をはじめ空間の創造。
物  販:オリジナルプリント、図録の販売ほか。

詳細は、公式サイトの掲載ページをご覧ください。

 

 

■ 作家プロフィール
遠藤 励(えんどう つとむ)写真家
大衆スポーツとなる以前のスノーボードの黎明期を目撃し、90年代後期から国内および世界のフリースタイルシーンに携わり、国内・北米・欧州のボードカルチャーの専門誌やメディアに作品を提供。また、2007頃より雪にまつわる作品表現に傾倒し、「snow meditation」や「水の記憶」などの雪や氷河の作品シリーズを発表。近年は北極圏へ の遠征を重ね、ドキュメンタリー撮影を継続。現地で急速に進行す る気候変動が及ぼす生態環境への影響、原始的民俗の変遷を記録し、作品化を続けている。長野県・大町市出身・在住。作品集に「inner focus」(小学館)、12月に「MIAGGOORTOQ」をリリース予定