白い花 - Desire is cause of all things –

白い花 - Desire is cause of all things –
平林 達也
2019/12/04 ~ 2019/12/21
Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery

ある夏の日の午後、谷中あたりをぶらぶらしていると、夏の太陽に照らされた白い花が目に映った。その無垢な存在を見た時、なんと小さな事に怒りを覚えていたのだろうか、つまらないことに悩んでいたのだろうかと恥ずかしい思いがした。理不尽なことが多いこの世の中で、自分以外の事と衝突しないで生きていくことはなかなか難しいことかもしれない。
この世界で起きる問題の根源は欲望と環境にあるように思える。すべての事象は欲望に始まり、それはあらゆる生命の普遍的な命題でもある。無垢だと思っていた白さは、生命の生きる欲望の輝きだったと気づいた。
地球の歴史から見た時、生物は一瞬しかこの地球上に命を輝かすことが出来ない。だからこそ価値のある存在として認識できるのではないだろうか。そしてそんな輝きを私は満足するまで撮影する。それも、みな欲望から出た行為である。一瞬しか輝かないものだからこそ形に残すことが私にとって大切なことなのかもしれない。
白い花を見てそう想う。

【ギャラリートーク】
12月4日(水)19:00-20:00
写真評論家・タカザワケンジ氏×平林達也(参加費無料・予約不要)