写真展

さくらー東京駅で出会ったちいさな宝物ー

金森 玲奈

2018.04.17(tue) ~ 04.29(sun)

2012 年、創建時の姿に復元された東京駅丸の内駅舎。
その10年前、その駅舎前の公園には猫の暮らす空間があり、さまざまな理由で住み着いた彼らを見守る人たちがいました。
2002年8月25日、当時写真学科に在籍中だった私は一匹の子猫と出会いました。
両手のひらにすっぽり収まってしまうほどちいさく、声を出す元気もないほど弱った三毛猫は当時のNHKの連続テレビ小説の主人公の名前をもらい「さくら」と名付けられました。
桜が咲く頃まで生きられるか分からないほど弱々しかったその子猫が生きていた証を残したくて、彼女の姿を撮り続けました。
さくらは東京駅で2年半を過ごし、病を得てからの2年半を私の家族として過ごしました。
彼女が旅立ったのは2007年9月14日。
10年後の2017年、丸の内駅舎前広場が完成しました。

さくらと過ごしたあの場所は姿を変え、彼女と見た桜の木も今はもうありません。
今回の展示はさくらとの出会いと別れの年から10年という区切りで変化した東京駅の変遷をきっかけに、さくらと彼女を愛した人たちとの日々をもう一度見つめ直したいという想いから紡いだものです。

バライタ紙 約20点/Type Cプリント 約10点

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