写真展

NOSTALGIA―イルカの島―

大串 哲

2018.05.18(fri) ~ 05.23(wed)

東京の竹芝桟橋より船に揺られて8時間南下した御蔵島に彼らは居る。
地元の方の導きにより、そっと海に入れば彼らは私をジッと見つめてくる。
年老いたイルカの眼差しはどこまでも優しく、若いイルカはやんちゃ坊主のクリクリ眼。
二重まぶたの大きく丸い瞳で私を質問攻めにしてくる。
『今日の海は気持いいね!』『その服はなかなか素敵だね。』『船は揺れなかったかな?』機嫌の良い時のイルカはとっても饒舌だ。
私は2015年の8月に初めて彼らと泳ぎ、御蔵島のイルカにすっかり魅了されてしまった。少しでも長く一緒に泳ぎたいとフリーダイビングを始め、気がつくと息止めの時間は7分を超え、日本代表として世界選手権に出場するまでになった。
 その経験は水への親しみをより確かなものにし、静かに、より深い海の世界へと私を導いて行く。
御蔵島のゆったりとした時の流れはどこか懐かしく、少年時代の夏休みを思わせる。
友達と野原を駆け回った子供のころのように、イルカと心通わせ何時までも一緒に泳いでいたい。
彼らの眼差しには、大人に童心を取り戻させてくれる力がある。
この写真展を見た方には、いつかイルカと目を合わせ一緒に泳いで欲しい。
きっと懐かしい自分、そして新しい自分に出会えるはずだ。

出展作品数:約40点

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