写真展

きよら生まり島 ―おきなわ Kiyora-Umarishima -OKINAWA-

山田 實

2018.07.17(tue) ~ 07.30(mon)

THE GALLERY セレクション 生誕100年記念 山田 實写真展「きよら生まり島 ―おきなわ Kiyora-Umarishima -OKINAWA-」
山田實(1918~2017)は、いま世界的にも注目されている沖縄写真の礎を作った写真家である。
沖縄戦で命も歴史も失われ、真っ白になって始まった「アメリカ世」の沖縄でカメラを持った山田實が見たものは、日常の沖縄の男や女そして子どもたちであった。そのまなざしは、なにものにもとらわれない清々しくまっすぐなものである。そして山田の写真は、社会的な何ごとかを強く訴えるものではなく、表現として強固なスタイルを構築することや目指すものでもなく、あまりにも普通のことを普通に無造作に写し出している。それは山田實というカメラを持った人間が生きてきた沖縄という日常を等価に現しているといえよう。
今あらためて山田實の写真を見ることは、占領から復帰を経てイメージ化された「美しい南の島・沖縄」に織り込まれ見えなくなった沖縄の日常の襞を掘り起こすだけでなく、山田實という写真家の「きよら」なまなざしを経験することとなるにちがいない。(ディレクター:金子隆一/写真史家)

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