写真展

田中昭二 作品展「JAPANESQUE DISSOLVE」

田中 昭二

2018.11.20(tue) ~ 11.25(sun)

京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスクでは、2階展示室「花」にて田中昭二 作品展「JAPANESQUE DISSOLVE」を11月20日(火)から11月25日(日)まで開催いたします。

日本的なるもの、あるいは宗教的なるもの、そして自然への畏怖と憧憬。自分の中に潜在するものが、京都や奈良へと背中を押し足を向けさせる。そこで、日本的なるものは、微かな形を結界として残しながら、儚い幻のように遠くへ去ってゆく。いまや日本回帰は幻想でしかないのだろうか。歴史に名を残す巨大な伽藍も、その名を失い、場所を失い、その形と表象だけが、現れたり消えたりしながら、ぼくを「どこでもない、もうひとつの場所」へと誘う。そして闇に浮かぶモニターの小さな世界の中で、日本的な自然風景と重なり「どこにもない風景」が蜃気楼のように現れる。写真の持つ即時的なリアリティーから離れ、いくつかの風景が、光と影が、時間と空間が、過去と未来が、互いに透過しながら粒子のように分ち難く絡み合い、この世に存在することのない光景を生み出す。写真であって写真でない世界、あらかじめ失われている風景、ノスタルジア、すべてが回帰するような空間、その「痕跡」がこの作品である。

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