写真展

戦争が残したもの

神永 悦史

2018.12.04(tue) ~ 12.15(sat)

食堂で食べた1杯のラーメン。
私はそこで出会ったスプーンから世の中に隠れた闇と光を感じることになる。

ラオスはアメリカによって大量の爆弾を投下された。
その数は約2億7000万発とも言われ、人口1人あたりに落とされた爆弾の数は世界一である。
そのうち約30%もの爆弾が不発弾として地面にとどまり、未だ多くの被害をもたらしている。
ラオス北東部の街シェンクワン。
不発弾の汚染状況地図を見ると、この街は真っ赤に染められている。
大量の不発弾が残る理由には軍事的な意味の他、アメリカが戦地に落としきれず余った爆弾をシェンクワンの街に落としていったとも言われている。
この不発弾により現在も、小さな子供たち、農地や牧場の労働者の命や体の一部が奪い取られている。

一方で爆弾は、鉄やアルミといった貴重な資源にもなる。
拾った爆弾を売る人たち、爆弾を加工してスプーンなどを作り生計を立てる人たちなど、そこには過去の戦争で苦しめられた人々が、その爪痕の中でたくましく生活を送る姿、自分の居場所を見つけ生きていく姿に人間の力強さとしたたかさを感じる。

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