写真展

Σ ー 枯れない街 Ⅲ ー

喜多 研一

2019.02.09(sat) ~ 02.15(fri)

「枯れない街」シリーズは、今回で三作目となる。この展示のタイトルを、私は「Σ(シグマ)」と名付けた。
Σ(シグマ)という記号は、ギリシア文字のひとつで、数学などでは数列の「総和」をあらわす記号である。
これをタイトルとした理由は、今までの個展「枯れない街」シリーズの撮影地域・撮影意義の積み重ねを「総和」として表現したかったからである。
一作目と二作目は、JR中野駅周辺の旧打越町に代表されるエリアでの“ストリートスナップ撮影”で展示を構成していた。
しかし今回の展示は、このエリアへと続いている道を巡って繰り返し撮影した「土地の風景」である。 中野駅周辺のストリートスナップ撮影を通じて興味をもったのが、「この人々はどこからやってくるのだろうか?」という問いだった。多くの人が行き交うこのエリアには、おそらくその周辺地域からも、多くの人々がやってくるはずだ。したがって、その周辺に、さらには中野区全域に、撮影範囲を拡げたのは自然な流れだった。
そして、これまで撮影してきた中で中野駅周辺に感じた、濃度の高い、沸き立つような雰囲気の断片を、私は「土地の風景」でも同じように探した。つまり、一作目と二作目の総和が今回の展示である。
ちなみに、今作の撮影機材には、「シグマ社製」のデジタルカメラとレンズを使用した。一般的に、光を取り込む受光素子をセンサーと云うが、シグマ社のセンサーには他社と異なり、光の三原色である「赤・緑・青(RGBという)」を効率よく取り込む独自の技術が採用されている。
これこそが、今作の被写体である「土地の風景」を撮影、プリントするにあたり最も適している技術と考えた。
今回の展示タイトル「Σ(=シグマ)」と撮影機材の名前が、図らずも一致した。

会期 2019年2月9日(土)〜2月15日(金) 13:00-19:00(最終日は閉廊 18:00)
場所 ギャラリーヨクト 〒160-0004 東京都新宿区四谷4-10 ユニヴェールビル102
東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目」駅2番出口(徒歩5分)

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