写真展

認識の境界

江原 孝則

2019.03.19(tue) ~ 03.24(sun)

人は景色や物体などを見つめるとき、自動的にピントを合わせて対象を認識します。
そのとき対象は規定の認識に捉えられ規定の意味に限定されてしまいます。

人が世界を見つめるときにこのピントを合わせるという動作は前提にあり、その結果
世界は特定の意味にしか捉えられなくなってしまいます。
それは世界を人が定義した存在に決めつけてしまう行為なのではないでしょうか。
私はそのことに疑問を感じます。

リンゴはリンゴでなくてはいけない。空は空でなくてはいけない。花は花でなくてはいけない。バラはバラでなくてはいけない。ある人はその人でなくてはいけない。

いま人々は世界を中のあらゆる物を決めつけるように、個人もまた人々が定義したその人のイメージに決めつけられてしまいます。なにか世界が窒息しそうになっているように
感じるのはそのせいではないでしょうか。

ピントが合うか合わないか、その境界に立つことで世界は人が捉えた認識から 解放され、世界は新しい何かになります。

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