写真展

いちひめ雅楽会演奏開始30周年記念 小城崇史 写真展「つなぐ音つむぐ人」

小城 崇史

2018.03.20(tue) ~ 03.25(sun)

長いこと国外のプロスポーツに目が向き、そこで活躍する人間たちのドラマを追い続け、ふと気が付くと10余年の歳月が流れていた。しかし振り返ってみると、自分の国の歴史や文化について「全く知らない」という現実に直面したのも事実。そんな思いを抱えていた2008年、私は京都で雅楽の伝承・演奏活動を続ける「いちひめ雅楽会」と出会った。笙や篳篥が奏でる雅な音色、そして目映いばかりの装束に身を包んだ人々が織りなす世界は、まるで絵巻物を見ているかのような錯覚すら覚えた。しかしそれらの全ては心地よく、ここに、私達の国が連綿と受け継いできた文化があることを確信した。世界最古の奏楽と言われ、明治以前は一般人が触れることすらかなわなかった雅楽。それを今、現実のものとして見聞きすることができる。その事実に興味をそそられた私は、程なく京都通いを始めるようになった。

スピードや効率ばかりが優先される今の時代、一番難しいのは歴史や文化を守り伝えることだ。千年単位の時間の流れで見たら、私が見続けた期間など、ほんの一瞬に過ぎない。しかし人が意思を持ってつなぐ努力をしなければ、この音色が残ることはない。「この時代、こんな風に伝承していた」という事実が、写真を通じて少しでも伝わるならうれしい。

主催:いちひめ雅楽会
後援:京都市観光協会・京都新聞

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