大川 清一 写真展「北東北四季彩」

レポート / 2019年1月16日

~山のもつ自然の美しさに魅入られる写真展~

会場にて、大川さん。

自衛隊空挺団に所属していた異色の経歴をもつ大川さんは、クラブ活動のボクシングでスカウトされプロ活動に入るも拳を痛めプロボクサーを断念。失意のうちに地元に帰られ、ふといつも自宅から見える山、鳥海山に登ってみようと初登山。7合目のカルデラ湖、鳥海湖のまわりに咲くハクサンイチゲの美しさに心打たれ、「この感動をどうにか伝えることはできないか」と、それから独学で写真の勉強をはじめられたとお伺いしました。

プロフィールとステートメント

秋田、青森、岩手(北東北)を撮られた大川さんの集大成とも言えるこの写真展。四季の自然が織りなす美しい自然が切り撮られた作品の数々は、この地ならではの気候や長い年月によって育まれたものだと感じます。
「自分の頭で計算して、登るときはこういう写真を撮るんだとイメージしています」。

大判カメラリンホフ、山頂付近ではペンタックス67での撮影。重い機材を持っての冬場の撮影について、「雪が降る前に避難小屋に荷揚げしておいて、2月下旬から3月にかけてお天気待ちで登ります。そして雪洞を掘って、ひたすら待って撮ります。冬はみんななかなか登れませんよね。荘厳な中にも美しさがある誰も見たことのない風景を見てもらいたいです」。

撮影に使われている機材。

まだまだ撮られていない冬の景色は無限にあると伺いました。自分ではなかなか見ることはできない厳しくも美しい感動的な一瞬に出会いに、ぜひ会場へ足をお運びください!

会場では写真集も販売されています 。

1/15発売の「山と溪谷 2019年2月号」に掲載されています。色校正を見せていただきました。

【大川 清一 写真展「北東北四季彩」】
会期:2019年1月10日(木)~1月22日(火)
10:30~19:00(最終日16:00まで)
会場:ヒルトピア アートスクエア
http://hilartsq.com/schedules/fairs/index.html