相原 正明 写真展「STAR SNOW STEEL ~夜が織りなす鉄路の世界~」

レポート / 2018年7月11日

~冬の雪夜に浮かび上がるドラマチックな世界~

会場にて、相原さん

相原さんがオーストラリアを撮り始めて30年、また還暦という節目の2018年。
写真を始められたきっかけという鉄道写真という原点に戻り、過去と現在の作品が並べられた、相原さんの40年の軌跡が満喫できる写真展です。

冬の夜の幻想的な鉄道をテーマにされたことについて、学生時代北海道を旅されているときに目にした、夜の雪原に映る夜行列車の陰影のある世界、当時フィルムでは撮ることができなかったその風景を、デジタル時代の今実現されたとお聞きしました。

夕暮れから始まり夜に消えていく鉄道という、写真で見せる短編映画を意識されたという今回の写真展。ギャラリーの壁面がうまく使われていて、順路に沿って見ているうちに、自分が列車になり共に長い旅に出ているような錯覚を覚えたのも、それを伺って胸にストンと落ちました。

年々撮りたいものが増えてきて困っているという相原さん。いろいろなジャンルを撮ることによって、写真への見方などがクロスオーバーし、写真家としての振り幅の広がりがでてきます、とお聞きしました。今後も意欲的な作家活動が大変楽しみです。

大型テレビでの作品上映もされています

ダイナミックな中に繊細な美しさをもつ作品の数々。写真展には女性の方も多く、鉄道のもつ旅の抒情的な世界を楽しまれているのではと思いました。ぜひお気に入りの風景に出会いに、会場へ足をお運びください。

【相原 正明 写真展「STAR SNOW STEEL ~夜が織りなす鉄路の世界~」】
会期:2018年7月6日(金)~7月12日(木)
平日 10:30~19:00
土・日 11:00~17:00(最終日14:00まで)
会場:富士フォトギャラリー銀座
http://www.prolab-create.jp/gallery/ginza/