【パリブログVol.27】3度目のUnseen Amsterdam

パリブログ / 2024年10月18日

バリエーションと点数を増やした今年のブース

Unseen Amsterdamは3回目の出展となる。
このフェアは写真専門のアートフェアで今年で12回目の開催。
写真専門のアートフェアはそう多くないので、我々にとっては貴重だ。

この会場にもだいぶ慣れてきた

初参加のフェアはオーガナイザーの仕切りや国の習慣などで、勝手がわからないことが多いのだが、3年目となると、慣れたものだ。トランスポーターは以前一緒に仕事をした信頼できる会社にお願いして、ホテルは会場のWesterpark近くにとる。毎朝緑の中を20分歩いて会場へ出勤できて気持ちが良い。仕事を終えたら毎年食べに行くラーメン屋さんかタイ料理屋で夕飯を食べて翌日に備えるのだ。

手織りのタペストリーにプリントされたMia Weiner'sの作品

顔馴染みも増えた。昨年購入してくれた方々が、顔を見せに来てくれたし「前のフェアで印象に残っているよ」と言ってくれる方もいた。初出展時にお隣だったハーグのGallery Helderのふたりとは毎日近況を話したし、春にミラノのMIA Photo Fairで出会ったリブロアルテさんとも再会した。タイ料理屋さんの女将も1年前に来たことを覚えてくれていたことも嬉しかった。

オランダのJoost Vandebrugの作品

一方、フェアを通じて知り合ったパリのギャラリーは軒並みに参加を見送っていた。ミラノでもそうだったが、高額なフェア出展料を回収するのが難しくなっているのだろう。不安定な政治状況から、コレクターも購入に慎重になっている。

これからパリでも秋のアートフェアが始り、それが11月のParis Photoまで続く。今年のパリのアート市場の傾向や動きも分析していきたい。

Dionisio Gonzalezの近未来的を想像させる作品