川内倫子「M/E」

川内倫子「M/E」
川内 倫子
2025/01/09 ~ 2025/01/28
Exhibition Archives

2025年1月9日(木)よりBOOK AND SONSにて、川内倫子の写真集『M/E』の刊行を記念して写真展を開催いたします。

2019年にアイスランドを訪れた川内氏は、地球の息吹を感じる間欠泉や、人間の持つ時間を遥かに超える氷河、胎内のような休火山の内部を目の当たりにし、いままでに感じたことのない、この星との繋がりを感じました。

アイスランドを出発点とし、コロナ禍を経て自宅周辺にある自然や、北海道の冬の大地へとその体験は続いていきます。

2022~2023年には大規模個展『M/E 球体の上 無限の繋がり』を開催し、「M/E」シリーズの一部を発表しました。
「M/E」は現在も世界の各国で展示されて続けています。

タイトルとなる「M/E」は、「母(Mother)」と「地球(Earth)」の頭文字であり、続けて読むと「母なる大地(Mother Earth)」、そして「私(Me)」という意味が込められています。
そこからは、悠久の自然の存在と、日々の日常で起こるささやかな出来事は、無関係ではなく、分かち難くつながっていることの必然が呼び起こされます。

本展では、「M/E」から写真や映像作品に加え、布を使ったインスタレーションも展開いたします。
ぜひご高覧いただけますと幸いです。

 


 

▼開催情報
川内倫子「M/E」
会期:2025年1月9日(木)ー1月28日(火)
   12:00-19:00
   水曜定休 /入場無料

会場:BOOK AND SONS
   東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番 BOOK AND SONS
   03-6451-0845 / shop@bookandsons.com
ブログページ

※駐車スペースはございませんのでお車でのご来店はご遠慮ください。
※入場制限やアポイントメント制とさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※展示物の関係上、祝花はお断り申し上げます。

 
▼書籍情報
自然と向き合いながらも自身の視座を獲得した『あめつち』『Halo』の先にある、自然と人間のつながりという原点に立ち返り、激動の時代の中でも世界を見つめ直した川内氏による最新作。

ハンス・グレメンの装丁により、透けるような繊細で薄い紙に写真が印刷され、クロス装には大胆に箔押しが施されている、オブジェのような佇まいをもった一冊となりました。巻末には作家、写真家、美術史家であるテジュ・コールによる、手紙のような美しい文体で綴られたエッセイが収録されています。

川内倫子『M/E』
仕様:A4版変型(280 x 220 mm)/上製本・布貼り/216P
デザイン:ハンス・グレメン
執筆:テジュ・コール
言語:日本語/英語
定価:¥7,150(税込)
発行:torch press
ISBN:978-4-907562-53-3 C0072
発行年:2025

 
▼プロフィール
川内倫子
1972年滋賀県に生まれる。2002年『うたたね』『花火』の2冊で第27回木村伊兵衛写真賞を受賞。著作は他に『AILA』(05年)、『the eyes, the ears,』『Cui Cui』(共に05年)、『Illuminance』(2011年、改訂版2021年)、『あめつち』(13年)などがある。2009年にICP(International Center of Photography)主催の第25回インフィニティ賞芸術部門、2013年に芸術選奨文部科学大臣新人賞(2012年度)、2023年にソニーワールドフォトグラフィーアワード特別功労賞を受賞。主な個展に、2005年「AILA + Cui Cui + the eyes, the ears,」カルティエ現代美術財団(パリ)、2012年「照度 あめつち 影を見る」(東京都写真美術館)、2016年「川が私を受け入れてくれた」(熊本市現代美術館)、2022~2023年「川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり」(東京オペラシティ アートギャラリー、滋賀県立美術館)ほか多数。近刊に写真集『やまなみ』『いまここ』(谷川俊太郎との共著)がある。個展「M/E a faraway shining star, twinkling in hand」が各国のFotografiskaで世界巡回中。個展「At the Edge of the Everyday World」がArnolfini(ブリストル)で開催中。