細谷次治写真展「犬とマダムと追憶のパリ -幸運と感謝の旅1979-」

細谷 次治
2025/12/02 ~ 2025/12/07
ピクトリコ ショップ&ギャラリー
細谷 次治(フォトグラファー・千葉県市川市)は “ピクトリコ・ショップ&ギャラリー” において写真展「犬とマダムと追憶のパリ-幸運と感謝の旅1979-」を2025年12月2日より開催します。
本展示は1979年にパリで撮影されたスナップ写真からのセレクトとなり、当時の市民の風俗や、街のたたずまいを感じさせる作品構成となります。(モノクロ約35点)
1979年12月初冬のパリ、私は買ったばかりのカメラを提げて市内を歩いていた。
メガネ購入の際に申し込んだ優待キャンペーン「パリ・アムステルダム8日間の旅」に幸運にも当選したのである。観光ツアーではあったが、スナップを趣味としていた私には願ってもない機会だった。
余談だが、この年はウォークマン発売、インベーダーゲームのブームや、英国では鉄の女サッチャー政権の誕生した年でもある。
東西冷戦の影響で直行便は無く、パリ滞在はわずか5日だった。初めてのパリはなにもかもが珍しく、青年の気分は高揚した。35mmネガを1日に2本と決め、それこそ一写入魂の撮影行だった。
なかでも、初冬の柔光に光る石畳の美しさや、犬の散歩中のマダムと短い会話を交わしたことが特に印象に残っている。直後に撮影した後ろ姿のカットを見ると、今でもそのシーンが蘇る。
あれから46年。フィルムに刻まれたパリ市民達の何気ないシーンを見返して私は思う。
これは単なる旅の記録ではなく、この時代に生きた市民たちのドキュメンタリーだったと。
半世紀前のパリ、当時の空気を感じていただけたら、撮影者としてこの上ない喜びです。
細谷次治写真展「犬とマダムと追憶のパリ -幸運と感謝の旅1979-」
会期:2025年12月2日(火)~12月7日(日)
11:00~18:00(最終日17時まで)
会場:ピクトリコ・ショップ&ギャラリー
〒130-0015 東京都墨田区横網1丁目2-16 両国ガイビル國技館前 5階
入場無料・作品販売あり
■細谷次治(1945年 東京生まれ)
幼少より写真に興味を持ち、父の二眼レフで初めて写真を撮影
工業高校入学時に写真部に入部、暗室作業を習得
社会人となり業務遂行の傍ら、仲間と写真部を創設
定年退職後は「虫の眼レンズ」などを用いて作品の制作を続ける
写真展
「銚子電鉄写真展」地球が丸く見える展望館(2012)
「虫景」江戸川区立東部図書館(2014)
その他グループ展多数
写真クラブの講師であるハガタカシ氏に背中を押され、本展示を開催するに至りました。
氏には写真展開催のイロハから、会場の設営準備までご協力いただき感謝に堪えません。







