ピンホールは晴れの日が良い。夏の快晴も悪くはないが、空気の澄んだ冬が良い。
コントラストが高くなるから。
写真家のプリント制作を生業としている私は、自分の写真はプリントしたくなかった。
そこで編み出したのが、富士フイルムの印画紙に直接露光するピンホール撮影。
レンズもフィルムも使わない、1枚だけの写真が出来上がる。
この撮影を続けて12年、華厳の滝でずぶ濡れになったのも、海にカメラを落とし、木製カメラがプカリと浮いて助かったのも良い思い出となってしまった。
今回の写真展は、「フジクロームRPプリントダイレクト」ペーパーでの展示です。
ぜひ、多くの皆様に、この「世界で１枚だけの写真展」をゆっくりと見ていただきたく存じます。

会場：フジフイルム スクエア ミニギャラリー