第17回 shiseido art egg 林田 真季展

第17回 shiseido art egg 林田 真季展
林田 真季
2024/01/30 ~ 2024/03/03
Exhibition Archives

資生堂ギャラリーでは、2024年1月30日(火)~5月26日(日)の期間、第17回「shiseido art egg(シセイドウアートエッグ)」に入選した、林田 真季(はやしだ まき)、野村 在(のむら ざい)、岩崎 宏俊(いわさき ひろとし)の3名の個展を開催します。

 
■「shiseido art egg」とは
「shiseido art egg」は、資生堂が新進アーティストを応援する公募プログラムで、人びとの感性と多様な価値観を刺激し、新たな美の可能性を押し広げるアーティストに個展開催の機会を提供するものです。2006年にスタートして以来、延べ48名(組)の入選アーティストが個展を開催、その後も活躍の幅を広げています。

 
第17回の選考アーティストと見どころ
第17回目となる今回は、応募総数351件の中から、林田 真季、野村 在、岩崎 宏俊の3名を選考。独自の視点で今日の世界を見つめ、時代が抱える不安や困難に真摯に向き合い、そこから新しい価値観や美意識を表現しているかが審査のポイントとなりました。林田は現実社会をテーマにあらたなアートとしての写真の可能性を探求しています。野村は変容し続ける情報媒体を独自の視点で捉え、人間の本質や存在の在り方を問います。岩崎は追憶をテーマにしながらロトスコープを用い、アニメーションの芸術表現としての可能性を探ります。

選ばれた3名は、キュレーターのサポートのもと作品テーマや表現を深めながら制作に取り組み、それぞれが一つの個展としてまとめ上げ、第1期(林田)、第2期(野村)、第3期(岩崎)と続いて発表します。これまで疑いようのなかった既成概念や慣習の変化と向き合いながら、美しく健やかな社会の未来を感じさせる作品は、鑑賞者に新たな気づきをもたらすことでしょう。

 


 

林田 真季は、人間による利己的な行動が予期せぬ結果をもたらすという「意図せざる結果」の法則に着目します。そのアプローチは、リサーチに労と時間を費やすプロジェクトでもあり、テーマはイギリス沿岸部の過去のごみ埋立地の姿と日本各地の大規模不法投棄事案を問題とします。写真による視覚的ドキュメントと空間的なイメージの奥行きは、独自のインスタレーションを構成し、鑑賞者を新たな現実の考察へと導きます。

 
アーティストからのコメント
ロンドンで学んで約1年、アートとしての photography の捉え方が大きく変わりました。同時に、photography というメディアがより好きになり、それを現代アートとして、また異文化の表現として向き合いたいという、制作活動の方向性が定まりました。その実践の場をまず資生堂ギャラリーで頂けること、本当に嬉しく、心より感謝申し上げます。ギャラリーを訪れる方々に何かしら新たな気づきのある展示をお見せできるよう、頑張ります。

 

プロフィール
1984年 大阪府生まれ
2007年 関西学院大学総合政策学部卒業
2022-2023年 ロンドン芸術大学ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーション
         MA Photography 在学
         東京都在住
主な活動
2023年 アルル国際写真フェスティバル LUMA Rencontres Dummy Book Award 入選
2021年 KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 「KG+SELECT」 参加

アーティストHP:https://www.makihayashida.com/

 


 

第17回「shiseido art egg」
第1期 林田 真季「Water & Mountains」

期 間:2024年1月30日(火)~3月3日(日)
    平日 11:00~19:00/日・祝 11:00~18:00
    ※毎週月曜休(月曜日が祝祭日にあたる場合も休館)

会 場:資生堂ギャラリー
    東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
    https://gallery.shiseido.com/jp/
入場料:無料

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