増田雄彦写真展「movin’ on – MANDA-LA2のなぎら健壱」

増田雄彦写真展「movin’ on – MANDA-LA2のなぎら健壱」
増田 雄彦
2024/04/10 ~ 2024/04/27
Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery

東京・馬喰町のアートギャラリーKKAG(Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery)では、2024年4月10日(水)から4月27日(土)まで、増田雄彦写真展「movin’ on – MANDA-LA2のなぎら健壱」を開催します。

KKAGで2年前に写真展を行ったなぎら健壱さんが、今回は被写体として帰ってきます。
なぎら健壱さんは東京・吉祥寺の老舗ライブハウス「曼荼羅」「MANDA-LA2」で40年以上も毎月ライブを行なっている。長年米国に在住し、主に西海岸の写真を撮影してきたフォトグラファーの増田雄彦氏は、2009年の帰国後より十数年に渡り、「MANDA-LA2」にてなぎら健壱さんのライブを撮影してきました。フォークシンガーとしてのなぎら健壱さんのオンとオフを捉えたモノクロ作品約20点を展示します。ぜひご高覧ください。

 


 

MANDA-LA2は吉祥寺にあるライブハウスだ。70年代に開店した歴史的なライブハウス曼荼羅の2号店となる。僕が育ったのもこの吉祥寺で、小学生の頃はフォークソング・ブームの真っ只中にあった。年上の従兄の影響もあって自然とフォークソングを聴くようになり、流石にライブハウスへは行けないものの、駅ビルのレコード屋へは足繁く通ったものだ。既になぎらさんはスターだったし、今のように近い距離でお会いするなんてことは想像にもつかない話であった。

親の転勤で吉祥寺を離れ、さらに何十年も経つと同級生たちも実家を残すのみで吉祥寺からはいなくなった。帰る場所とは言えなくなった吉祥寺ではあるが、自分自身が文化的な成長を遂げる上で、吉祥寺での経験が重要であったことは間違いない。今こうして、なぎらさんを聴きながらMANDA-LA2で過ごす時間は自分の中に僅かに残った地元意識を蘇らせてくれる。吉祥寺で過ごした時間をプライドに、次の一歩を踏み出すことができる。

なぎらさんは吉祥寺で50年ちかく歌い続けている。僕とはまったく違う思いを持って吉祥寺に立たれているのだと思う。そしてMANDA-LA2は歩みを止めないために必要な場所になっているのではないだろうか?

今までにいろんなステージやメディアでなぎらさんを目にしてきた。酒席に同席させていただいたこともある。いつでもどこにいても、なぎらさんはいかにもなぎらさんらしくてブレがない。でも、一番カッコいいのは MANDA-LA2のなぎらさんだと断言させてもらおうか。

増田 雄彦 MASUDA Takahiko

 


 

増田雄彦写真展「movin’ on – MANDA-LA2のなぎら健壱」
会期:2024年4月10日(水)〜4月27日(土)
   15:00–21:00(最終日は18:00閉館)
   ※日、月、火は休廊
会場:KKAG(Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery)
   東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル405
   入場無料
   facebook