京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク 2階展示室にて、2024年5月21日(火)から5月26日(日)まで、植田信子 写真展「いきものがたり」を開催します。

写真を撮り始めて十数年になります。これまで色々な被写体にカメラを向けてきました。

その中で、私が最も心引かれたのが生き物たちです。生きているすべてのものが愛おしいです。そして私は生き物たちの発することばを聞きたいと願ってきました。

ことばを持っているのは、人間だけだと普通私たちは思っています。でも人間だけが特別な存在ではなく、人間以外の生き物たちにもそれぞれの生活や思いがあり、生きていく上でいろいろなことばを発していると思います。

そのことばは、ちょっと聞いただけでは理解しがたいような叫び声や荒々しく吠える声、あるいはほっとするようなしぐさ、何とも言えない表情、また時には無言の背中だったりもします。でも生き物たちはそのようにして確実に仲間たちとコミュニケーションを取り、感情を表現し、時には人間たちに訴えかけたりもしているのです。

生き物のことばを聞きたくて、知りたくて、時には語りたくて、これからも会いに行きます。

今回が初めての個展となります。併せて写真集「いきものがたり」を刊行します。

植田 信子

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