京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク 2階展示室にて、2024年6月11日(火)から6月23日(日)まで、井関洋恵 写真展「ふるさとは 徳地」を開催します。

ふるさとで暮らした年月よりも離れて暮らした年月の方がはるかに長くなっていることをあらためて思うと不思議な気もします。

一人暮らしのあかりのない部屋の鍵を開け声に出し「ただいま」と言うと「おかえり」と聞こえるような気がするのです。
思い出す景色があり遠い記憶のひとつひとつが鮮やかに蘇ってくるのです。
そして、離れているからこそ足される積もった想い…
離れていてもいつもそばに感じるふるさと。
ずっと待っていてくれるふるさと。
いつだって
変わらない川のせせらぎと歳を重ねた笑顔が待っていてくれるのです。
あの頃気づかずにいたモノもことも今なら向き合い明日へとつなげていけるようなそんなわたしが今ここにいます。

写真をはじめた頃より９年の間帰省する度にカメラに収めた家族や景色その一瞬一瞬を愛おしく思いそれを今回ご覧いただけることは、とてもしあわせなことです。

紫陽花が咲く頃お会いできることを楽しみにお待ちしております。

井関洋恵

作品写真：クリックで拡大

〈ご案内〉
今回、友人のフレットレスベース奏者 戸谷 肇さんの演奏（写真展のための書き下ろし曲）と共に井関洋恵が朗読いたします。

6月１５日(土）①１３：００〜１３：４０　②１６：００〜１６：４０
6月２２日(土）①１３：００〜１３：４０　②１６：００〜１６：４０

写真展と合わせて楽しんでいただけたらうれしいです。（無料）