『上海の周縁』は、私が仕事の余暇に上海の周縁地域を探索するプロジェクトである。
2024年は私が上海で働き、生活を始めてから六年目となる。ハイペースでの激務が私の時間と精力を絶えず侵食し、単調で繰り返される生活は時間の加速ボタンを押したかのようだ。加速して流れ去る時間の中で焦りが積み重なり、私は日常的な仕事と生活を過ごす都市中心から逃れたいと強く望み始めた。
そこで週末になると、私は車を運転して上海市の行政区画の境界地帯に沿って進み、まだ知らず足を踏み入れたことのない上海を探索する。
旅の中で、私は伝統的な印象とは大きく異なる上海を見た：ここには繁華な街もなく、押し寄せる人波も見えない。あるのは海辺で風に吹かれて回る風車、蒸気を噴く発電所、居住者なき平屋、田畑で働く住民、そしてまばらに存在する私のような週末に散歩する「さすらい人」……
意図的な選択か自然発生かはわからないが、人々はここでスローな時間を過ごしている。しかしここでの「遅さ」と市街中心部の「速さ」はリレーではなく、同時に発生しているものであり、平行している。私がやりたいのは、ステレオタイプの外に存在するが真実であり、普通の上海の風景を記録することである。

李雲鵬 / Li Yunpeng

李雲鵬 写真展「上海の周縁 / Shanghai Periphery」
会期：2025年9月9日（火）～9月14日（日）
　　　12:00 – 19:00
会場：TOTEM POLE PHOTO GALLERY（https://tppg.jp）
　　　東京都新宿区四谷四丁目22 第二富士川ビル1F　　　

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