山崎弘義写真展「AROUND LAKE TOWN」

山崎 弘義
2025/12/02 ~ 2025/12/15
ニコンサロン
越谷レイクタウン地区は東京都心から北方に約22km、埼玉県越谷市の南東部に位置する、計画面積225.6ha・計画人口22,400人の新しい街である。2008年に街開きして、17年になろうとしている。人口は既に22,025人(2025年1月時点)になっている。2015年1月時点での人口は7,760人だったので、ここ10年での人口増加が著しい。中心に位置する大相模調節池の畔に立ち、あたりを見渡すと、東にはイオンレイクタウンという巨大商業モール、南方向にはマンションが連なる一帯がある。そこにわずか30年前にあった田園風景は想像すらできない。
レイクタウン事業の背景に農家の後継者不足という問題があった。当初のインテリジェントシティを作る構想はバブル崩壊などの経済状況の変化により修正を余儀なくされたが、ここまで大きなニュータウンが誕生すると思った人は少ないのではないか。途中で頓挫するのではないか、そのような懸念があった。
レイクタウンを事業開始前の1997年から継続的に撮影してきたが、忽然と姿を現したニュータウンの記録は街という外景とともにその磁場に集う人々の記録でもあると思う。
山崎弘義写真展「AROUND LAKE TOWN」
会期 2025年12月2日(火)~12月15日(月)※日曜休館
時間 10:30~18:30(最終日は15時まで)
会場 ニコンサロン
〒163-1528東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階 ニコンプラザ東京内
https://nij.nikon.com/activity/exhibition/thegallery/events/2025/20251202_ns.html
<作者略歴>
1956年埼玉県生まれ。1980年慶応義塾大学文学部哲学科卒業後、市役所に入り広報課に配属され初めて一眼レフを手にする。1984年路上を撮る山内道雄氏に衝撃を受け写真を志す。1986年フォトセッション’86に参加し、森山大道氏に師事。1987年東京写真専門学校報道写真科Ⅱ部卒業。2012年度から2021年度まで日本写真芸術専門学校非常勤講師。2017年からギャラリーヨクト運営メンバーとなり、レイクタウンシリーズの写真展を12回開催。
<出 版>
『DIARY-母と庭の肖像-』(2015年大隅書店)
『CROSSROAD』(2019年蒼穹舎)
『路上の匂い』(2022年蒼穹舎)
『AROUND LAKE TOWN』(2025年禅フォトギャラリー)







