千田貴子 写真展「記憶の小箱 2011-2024」

千田貴子 写真展「記憶の小箱 2011-2024」
千田 貴子
2026/03/31 ~ 2026/04/12
Jam Photo Gallery

2026年3月31日(火)より千田貴子写真展「記憶の小箱 2011-2024」を開催いたします。

千田貴子は転勤族である夫と2011年に結婚し、千葉、福岡、大阪、東京、名古屋、北海道と約3年おきに転居を繰り返しました。転勤の度に全てをリセットし新たな生活をスタートすることを繰り返す中で子供が生まれ、一層目まぐるしく変化する日々の記憶を千田はカメラに刻み込みました。

「変わらないものは自分の中にしか見つけ出すことができないのではないか」

千田の揺るぎない視点があるからこそ、土地や環境が変わっても写真の中の風景は一定のリズムを保ち、物も人も、さらには家族でさえも等価な眼差しを感じられるのでしょう。本展は2025年11月に新宿ニコンサロンで開催した作品「記憶の小箱 2011-2024」を、千田貴子と鶴巻育子によって再構成した展示になります。

 

作家ステートメント
転勤族の夫との結婚により2011年から千葉、福岡、大阪、東京、名古屋と転居。2024年より北海道函館に暮らす。
この間に家族と共に過ごした日常の断片である。

およそ3年ごとに転勤、そのたびに全てをリセットし、新たな場所での生活をスタートさせてきた。それぞれの土地には、生まれ育った場所とは異なる趣があった。

環境に馴染み、新しい土地を知ろうと、夫は休日になると転居先を拠点に様々なところに連れ出してくれた。

移り住んだからこそ見つけられる発見、そして土地の人間にはなれない疎外感、私はいつか離れることになるだろう土地の記憶や残像を心の中にある小箱に刻み込んだ。

また、この間に子供が生まれ身の周りは目まぐるしく変化し、自分以外の社会との接点が新たに増えた。

我が子の成長、そして家族という別人格と時間・空間を共有する日々。
変わらないものは自分の中にしか見つけ出すことができないのではないか、とふと思うことがある。

眩しいくらいの光の中で青々と生い茂る草原を見つめながら
いつしか寂寥の谷の中に佇んでいる自分を感じることもあった。
慣れ親しんだ土地を離れるたびに日々は一転し、身の周りは目まぐるしく変化していた。
いつの間にか引かれていた境界線が揺るぎ、異なる領域を行ったり来たりと彷徨う。
目には見えないその向こうにあるなにものか、
それは時に敢然とした姿で立ち現れ、消えていった。
気づくと取り囲むすべてのものに儚さと愛しい思いを抱き、自分の内にある遠い記憶を立ち上がらせることに夢中になっていた。

 


 

▼写真展概要
千田貴子写真展「記憶の小箱 2011-2024」
会期:2026年3月31日(火)~4月12日(日)
   12:00〜18:00(日曜17:00まで)
   月曜休廊

会場:Jam Photo Gallery(www.jamphotogallery.com
   〒153-0063 東京都目黒区目黒2-8-7鈴木ビル2階B号室
   050-7118-1669

 

書籍情報
千田貴子『記憶の小箱 2011‒2024』
2025年10月1日発行
寄  稿:東 直子(歌人、作家)
デザイン:宮添浩司
発  行:ふげん社
判  型:A4変形
仕  様:仮フランス装・函入り
頁  数:176頁
定  価:4,950円(税込)
ISBN:978-4-908955-43-3