決別 (Farewell)

決別 (Farewell)
Jordan.L
2019/04/09 ~ 2019/04/14
京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク

人生の初めての個展を開催した。30歳ならかなり遅いかもしれないが、丁度いい時期であると思う。
10年前、せっかくの大学の交流留学だから、デジタル一眼レフを買って日本に撮影を始めた。
そして、この十年間、様々な景色、人々、物事を撮ってみた。映像だけではなく、思い出も多くカメラで掴んでいた。
しかし、それだけじゃ足りない。
多く写真を撮りながら虚しさが溢れてくる。例えいい写真を撮っても徐々に嬉しさがなくなる。どうしてこうになるか?

ずっと答えが見つからない。フィルムで撮影した前に。

人々には場合と主張が異なると思うが、僕にはやはり撮影なら映像ができるだけ自力で作り出さなければ自分の作品にはなれないと思う。
フィルムで撮って、自分でフィルムを現像し、最後は手焼きで映像をプリントにすることが、前回のグループ展で体験した。

「デジタル撮影にさよならをしよう」

その故、今回の写真展をもって今までデジタルで撮った写真の中に最も好きな作品を選んでまとめて展示し、そしてデジタルの写真と決別をする。
だから、これは僕の初めての個展でもあり、最後のデジタル写真展である。もしよろしければ来週のグループ展「港二三十」のフィルムで撮った作品もご覧下さい。