路地伝説

路地伝説
木下 修
2003/08/07 ~ 2003/08/12
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 人々が住んでいる場所、特に下町の路地ではその生活の「あかし」といったようなものが、通りや建物などにまとわりついている。路地には、そこに住んでいた人々の生活や時間の流れなどが、潜み、定着している。下町の路地ではそのようなあかしが顕著なのは住む人の慎ましく、暖かい心がそこここに漂っている事によるのかもしれない。
 このようなどこにでもあるような場所でも、夕方など太陽の差し込む方向や角度により、一瞬ではあるが、これまでとは違った陰翳に富む世界が現れ、輝くときがある。
 撮影場所は東京の下町(浅草、浅草橋、入谷、上野、御徒町、蔵前、下谷、鳥越、根岸、月島、本郷、湯島、千駄木、押上、京島、向島、赤羽、東十条、王子、尾久、日暮里、南千住)である。

2003年8月
木下 修

会場:京セラ・コンタックスサロン銀座