三坂 康一 写真展「~追憶の中から~鷺・幻想」

レポート / 2018年2月12日

追憶に存在する神秘

鷺(サギ)を撮り続けて約20年。蓄積された作品群は、三坂さんの追憶を浮かび上がらせます。
展示されている数多くの作品には、普段の生活の中ではあまり見ることのない野性的な鷺の様子が収められており、日の明かりで色彩が大きく変化する冬季の自然を背景として、観る人を魅了します。

「私は撮影する際、鷺が人間に慣れるまで何日も通います。長い時間を一緒に過ごすことで鷺の警戒が解け、普段通りの行動を取るようになり、撮影する距離も近くなります。私の方も鷺の顔を覚えて、撮影しているのがどの鷺なのか区別できるようになるくらいです。」

作品から伝わる三坂さんの鷺への愛。その愛情に応えるかのように、白く輝きながら舞う鷺の姿は、どこか神秘的に感じられます。

【三坂 康一 写真展「~追憶の中から~鷺・幻想」】
会期:2018年2月8日(木)~2月20日(火) ※2月14日(水)は休館
時間:11:00~19:00 (最終日は15:00まで)
会場:ギャラリー古都
http://gallerykoto.web.fc2.com