いちひめ雅楽会演奏開始30周年記念 小城 崇史「つなぐ音つむぐ人」

レポート / 2018年3月22日

音は伝統を未来へつなげ、人はつむぎ伝える

いちひめ雅楽会演奏開始30周年を記念する本展示の作品には、雅楽会の皆さまの演奏する姿が収められております。小城さんはそれらを2009年から2016年にかけて撮影されました。
長い歴史をもつ雅楽。受け継がれてきた伝統を音によって現在までつなげ、それを奏でるのは一つひとつの音をつむいできた演奏者たちです。音楽によって伝統を守っていく、こうした人々の姿を伝えたいという思いが、「つなぐ音つむぐ人」というタイトルにはこめられています。

「撮影する時に気を付けていることは、自分の存在を消すことです。撮影現場は、演者が演奏するための空間であり、演奏の妨げになってはいけません」

撮影の際はシャッター音が演奏を遮らないようタイミングを考えたり、観客の視界に入らないよう画角を調整したりするという工夫をされていたそうです。
本展「つなぐ音つむぐ人」では、色鮮やかな和装と演者の真剣な表情が、雅楽の長い歴史を物語っているように感じられます。
また、会場では写真展図録(税込み¥1,000)を限定100部販売しております。あわせてお買い求め下さい。

【いちひめ雅楽会演奏開始30周年記念 小城 崇史「つなぐ音つむぐ人」】
会期:2018年3月20日(火)~3月25日(日)
時間:11:00~18:30
会場:京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク 2F「花」
主催:いちひめ雅楽会
後援:京都市観光協会、京都新聞
https://kyoto-muse.jp/exhibition/81814