3月12日の木曜日からパリは一変してしまった。
マクロン大統領の最初の演説があり、16日から全ての教育機関の閉鎖、主な観光地も閉鎖が発表された。その後16日夜の二度目の会見で17日正午から最低15日間外出禁止令が発令された。食品店や薬局、銀行などに限り営業は許されているが、その他の業種は現在全てクローズとなっている。
自宅からの外出も厳しく制限されている。
外出は、買い物、通院、自宅近辺での個人単位での運動、テレワークができない仕事などで、「例外的外出照明書」を携行しなければならない。取り締まりに憲兵10万人が動員され、反則者には罰金が課される。
そのため週末から外出禁止が実施される17日正午までに、備蓄できるパスタや米などがスーパーの棚から消えた。店に入るのにも入店規制がかけられた。感染予防のため1mの間隔を空けなければいけないため、店の前には行列が。いずれも初めて見る光景だ。
4月中旬のオープンに向けていよいよ準備を加速させようと思っていたところだが、ブレーキがかかってしまった。
内装の工事もひと段落して、一部の追加工事を経て家具や家電の発注、インターネットの導入などの準備をしていた矢先だった。
世界中が危機に直面している状況なので、情勢がよくなるのを待つより仕方ない。
一刻も早く日常が戻ることを願っている。