ヨウコ・グロゴウスキー 写真作品展 Vol-2

レポート / 2025年5月15日

京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク 2階展示室にて、2025年5月13日(火)から5月18日(日)まで、ヨウコ・グロゴウスキー 写真作品展 Vol-2 を開催します。

多くの方を感動させ魅了する作品には、どのような想いや表現が込められているのか。
ヨウコ•グロゴウスキーさんにお話を伺いました。

会場にてヨウコ•グロゴウスキーさん、現在はカリフォルニア州バークレーに在住されています。
全日在廊予定です!


Q. ステートメントの”空にできるだけ沈黙してもらう”とはどのような意味なのでしょうか?

建物や風景を撮影することが多い中で、空の色が生だと”当たり前のカラー写真”っぽく見えてしまうことがあるんですよね。それを避けたくて、空の色は自分のイメージの邪魔にならないように調整しています。

たとえば東京の作品はビルに合うような色にしたり、パリを写した作品は建物に合うように白っぽくしたり、ニースはその青の色のトーンにこだわったりと、自分が引き出したい色に合わせて調整しています。
そういう意味で、「空にできるだけ沈黙してもらう」という表現を使用しています。

Q. 今回の展示に込められた想いを教えて下さい。

昨年の展示で一般の方や観光客の方に沢山のコメントいただいて、その中でも修学旅行で訪れた中学生の男の子に「こんなきれいな物を見せていただいてありがとうございます」と言っていただけたことが嬉しくて…
今回の展示ではそんな人やコメントとの出会いに期待しています。

Q. 見る方にどのように楽しんでほしいですか?

京都写真美術館の展示室は部屋ごとに区切られているので、それぞれの場所で展示されている京都や東京、パリの風景を見てそれぞれの作品の想いを感じ取ってほしいですね。


statement

ジャパネスクでの作品発表は昨年に続き今回が2回目です。
写真がシルクスクリーンのように見えたり、水彩画のように見えたりするのは、“空の仕業(しわざ)”によるところが大きいと思います。
私の場合は、空は構図の一部でありながら、実は、往々にして、全体を支配することになります。私の希望は、そういう空に、できるだけ沈黙してもらうことです。
そして、ごく普通のイメージが、少しだけ、普通でなくなる瞬間を定着できたらと思います。


ヨウコ・グロゴウスキー 写真作品展 Vol-2
会場:京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク 2階
〒605-0038 京都市東山区堀池町374-2
会期:2025年5月13日(火)~5月18日(日)11:00~18:00
無休/入場無料
URL:https://kyoto-muse.jp/exhibition/182070

ヨウコ・グロゴウスキーさんHP】
URL:https://www.yokosky.com/