滋賀県湖南市石部13
Concept
石部宿 石部宿は「京発ち石部泊まり」といわれ、京を発って一泊目の宿場町だった。宿場のはずれに「金山」という小さな山があり、昔は銅が、のちに石灰が採掘された。この山が頑固で融通のきかない人をさす『石部金吉』の由来だ、と世間ではいわれている。が、もうひとつ、石部宿には名物の「菜飯田楽」を食べさせる茶屋が軒を連ねていたが、他の宿場の茶屋には大抵いるはずの「飯盛女」いわゆる遊女のような存在が、ここにはなかった。このことが、金や女に心を惑わされることのない堅物の『石部金吉』の名を生んだ背景という説もあるのだが、果たしてどうだろう。
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