横島 清二 写真展「いったい何があったのさ」

レポート / 2017年6月29日

バナナを食べている赤ちゃん、よく見るとバナナの剥き方が何か変!?
紫の服を着た二人の女性、よく見ると左側の女性の表情が…!!

街のスナップ写真ではあるものの「いったい何があったのさ?」と、思わずツッコミを入れてしまいたくなる作品がずらり。

「くだらない日常が愛おしいんです」。

優しい瞳で街や人が好きだと語る横島清二さん。
初めて購入した一眼レフで北米から南米にかけてのバイク旅の道中をカメラにおさめるも、帰国後に現像した作品は「全然だめ」だったのだとか。それが悔しく、かっこいい街のスナップ写真を撮るためにバックパックとカメラを手に放浪の旅へ。

これまでインド・デリー、ベトナム・ハノイなど、一つの国をテーマにしたスナップ写真の個展を開いてきましたが、今回はひと味違います。

「きれいな風景を撮っているつもりが、なぜか人を撮っているんです。しかも狙って撮ったわけじゃないのに、写真を見ただけでは何があったか分からない一瞬が写っている。その人たちが過ごしている、くだらない日常が愛おしいんです」。

中国、ベトナム、トルコ、チェコ、キューバなどを巡り、街歩きをしながら撮影したという横島さんの作品は、そこに写る登場人物の日常生活や人間関係といったドラマを妄想させる何かがあります。皆で妄想をシェアすれば、自分では気付かなかった新しい発見があるかもしれませんね。気になった方は、ぜひ会場へ足をお運びください。

【横島 清二 写真展「いったい何があったのさ」】
会期:2017年6月27日(火)~7月9日(日)12:00~19:00
会場:TOTEM POLE PHOTO GALLERY(月曜休み)
http://tppg.jp/