三橋 康弘 写真展「今日も鉄道日和。」

レポート / 2017年8月9日

アートフィルターで表現された鉄道写真は、温かみのある新たな魅力を感じる!

普段はシステム系の仕事をしていて、休日になると鉄道写真を撮るために日本全国へ足を向けるという三橋康弘さん。会場には撮り鉄らしい作品…というよりは、鉄道が大好き!という純粋な愛情が表現された鉄道作品が並びます。

紫陽花ごしに中央本線をとらえた一枚と共に。もう一枚はビルの展望から北陸新幹線をとらえたもの

「鉄道は、撮るのも乗るのも、模型も好きです。特に、僕が魅力を感じるのは電車の“顔”です。ローカル線の電車は穏やかで可愛い顔をしていますし、都会の電車はスマートなデザインをしています。そういう違いが楽しいんです」。

幼い頃から鉄道が大好きだった三橋さんは、小学生頃から鉄道写真を撮るようになったそうです。より良い作品をと、10年ほど前から一眼レフカメラを用いた本格的な撮影をするようになりました。
天気が良い休日はカメラを手に街の鉄道沿線を散歩しながらスポットを探したり、全国各地へ撮影旅に出掛けたりするのだとか。なんと日帰りで熊本電気鉄道を撮影するほどです。展示作品の中で、一番思い入れのある作品を聞いてみると、紫陽花と中央本線の顔が写った一枚だと教えてくれました。

「千駄ヶ谷の線路沿いを歩いていると、公園に紫陽花が咲いているのを見つけたんですね。これはいけるんじゃないか?と構図を考えて、電車が通るのを集中しながら待って…。花のすき間から電車が顔を出した一瞬をうまくとらえることができました。この時はやったと思いました」。

生き生きとした表情で撮影秘話を語る三橋さん。会場には一眼レフカメラで撮影した鉄道写真をインスタグラムへ取り込み、アートフィルターを使って表現した作品が並びます。特徴的なのは、色味や構図から受ける印象が柔らかい作品が多いこと。三橋さんが心掛けているのは、ほんわかした雰囲気や、沿線の特徴的な風景を取り入れるなど、電車に別の要素を加えて撮影することだと教えてくれました。
ちなみに鉄道写真の撮り方を伺うと「風景写真と違い、鉄道写真は動いているため、フレームの中に電車がどのように存在するかを想像しながら構図を決めると良いですよ。その際に、車両編成で画面のイメージが変わるので要注意ですね」と、とても丁寧に教えてくれました。

「今回の写真展はお堅いものではないので、気軽に見に来てほしいです。インスタグラムでも公開していますが、写真はスマートフォンの画面上で楽しむだけじゃなくて、プリントすることで写真として成り立つと思います。ぜひご来廊して見ていただけると嬉しいです」。

三橋さんの目を通した温かくほんわかした作品で鉄道の新たな魅力を感じたい方は、ぜひ会場へ足をお運びください。

【三橋 康弘 写真展「今日も鉄道日和。」】
会期:2017年8月9日(水)~8月13日(日)
12:00~19:00(最終日は16:00まで)
会場:NADAR(月曜・火曜休廊)

三橋康弘Webサイト
http://yasuhiromitsuhashi.wixsite.com/photo