吾妻 克美 作品展「和響」

レポート / 2018年5月8日

和が美しく奏で響き合う世界

長辺120cm、短辺50cmの大きな作品。その中には雪や紅葉、月、夕焼けといった四季折々の日本風景が収められています。
写真展のタイトル「和響」には、日本固有の和を匂わせる情景が美しく奏で互いに響き合うことで、作品として「和」の世界を表現するという意味があります。四季の移ろいを感じる清らかな風景を撮影した吾妻さんの作品からは、日本画と似た清廉な印象を受けます。

縦横の差が倍ほどもある、掛け軸のような形が特徴的な作品。吾妻さんは撮影する段階から掛け軸型のサイズにすることを決めて構図を考えたそうです。しかし撮影当初は、なかなか日本画の持つ独特な雰囲気を表現できず、苦労されました。印刷用紙や作品の縦横の比率を試行錯誤しながら調整をおこない、現在の作品サイズに辿り着きました。

会期中、吾妻さんはギャラリーに在廊される予定です。
ぜひ、「和響」の世界とともに撮影時の状況なども聞いてみてはいかがでしょうか。

【吾妻 克美 作品展「和響」】
会期:2018年5月7日(月)~5月13日(日)
時間:11:00~18:30(最終日は17時まで)
会場:京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク 1F「月」
https://kyoto-muse.jp/exhibition/81495