~違和感が面白くなる、その時が止まっているかのような一瞬が感じられる作品~
ポートレートと聞くと人物が際立つように撮られているものとイメージしがちですが、写真展を拝見して、何だかショーウィンドウを眺めているような、不思議な違和感を感じます。
「日常において、ふと、友人が人間とは異なる物質の様に見える事があります。
それは、不思議さや不気味さを孕んでいて、目の前の空間全体と一体化した様なのです」(ステイトメントより抜粋)
ステイトメントもザワザワジワジワきます。早速、田島さんに作品について伺いました。
「撮られる人自身のことにはまったくとらわれず、人間以外のものにできるだけこだわって撮ることで、よりフラットな雰囲気を表現することを目指しました。背景の風景や人物の髪型、ファッションのすべて、目線・口の開き方などこだわりぬき、その人の要素や個性をなるべく排除することで、結果的に撮られた人との間に心の壁というか、ガラスの壁が2~3枚あるような不思議な雰囲気が出せたかな」とのこと。
今後、作品数を増やして大きな会場での展示や、すでにいくつかのテーマも進行中とお伺いしました。
中毒性をもつ違和感を感じる写真展。ぜひ会場へ足をお運びください!
【田島 朋樹 写真展「Portrait / Flat」】
会期:2019年4月15日(月)~4月21日(日)
12:00~19:00
会場:Place M
http://www.placem.com/schedule/2019/20190415/190415.html