恐れ多くも正岡子規に肖って、忠実に写生し続けています。

今回初めて出展します。その内の半分は2006年初心者の頃に撮影、半分は15年後の今年2021年に入ってからの最近のものです。その間如何にしたらアーティチックに仕上げることができるのかをずっと考えて、暗中模索・試行錯誤を繰り返しています。

花を撮り続けていると、時としてむなしく思えて嫌になることもあります。自分の撮ったものがどれもみな同じように思えてきてしまったりするからです。そうかと思うと道端の何でもない雑草に目を凝らしてぐっとフォーカスしてみると、今までやり過ごしていた小さな花から力強い生命力を感じたりもします。その力でまたやる気が漲ってきたりもします。

可憐な花たちが語りかけてくれる思いを写生して、自分の気持ちを重ねることで、写実の向こう側の何かしらのイメージのかけらを切取ることができるのではないかと考えています。それぞれの作品のお題は私が勝手に感じたイメージです。ご覧いただいて何かしら独自の思いを馳せて頂ければありがたいです。